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Bond Street

 今回は この「Bond Street」をご紹介します。

 この曲を取り上げた理由は・・・・・。実は私、ずぅっと バカラックさんがいつA&Mレコードと契約されたのかがわかりませんでした。

 発売順(発表順)で申し上げれば 彼のKAPPレコード時代の「PLAYS HIS HITS 」の方が先なのですが 私の入手順(購入順)は「REACH OUT 」と 「Make It Easy On Yourself 」の二枚の方が先でしたので バカラックさんを知ったときはすでにA&Mレコードの方でした。

 ずぅっと気にはなっていたのですが 事を左右するほどのものではなかったので さほど真剣に調べようとは思っていませんでした。

 ところが 最近手持ちの資料を見ていましたら この「Bond Street」の記事には こんなタイトル表記がございました。
 ”Bond Street " aka ”Home James, Don't Spare the Horses"・・・・と。

「aka 」と言うのは 「または」という意味で 別名とかって言う意味もあるそうです。

「 Home James, Don't Spare the Horses 」は「カジノ・ロワイヤル」のサウンド・トラック盤に収められている一曲なのですが 判らないままに資料を読んでいましたら バカラックさんは この曲をご自身のA%Mレコードからシングル盤としてデビューなさったようです。ちなみに裏面は「 Alfie 」です。もちろんインスト物ですから ハル・デヴィッドさんのクレジットはございません。 

 一応原曲のサウンドトラック盤の曲をご紹介しておきましょう。

 同じ作品の動画が二本ございましたが あえて レコード盤面を映している動画を選択いたしました。サウンドトラック盤は この動画にもありますようにColgemsというレコード会社で発売されています。 バカラックさんはここから この曲を選び、「アルフィー」とでシングル発売されたようです。

 さて、この映画 「Casino Royale」ではハーブ・アルパートさんのタイトルテーマ曲と そしてダスティ・スプリングフィールドさんの「The Look of Love」が有名になるわけですが そもそもが このタイトル曲の演奏をハーブ・アルパートさんにオファーしたのが バカラックさんで この事がきっかけでアルパートさん率いるA&Mに引き抜かれたようです。

 ご参考までに 資料から原文を抜粋しておきます。

 Casino Royale. When Bacharach approached Alpert abouto doing this theme together it began a professional association with A&M Records that Would last until the Arthur2 soundtrack in 1988.

 A&Mから抜けたのは1988年の「アーサー2」のサウンドトラック作成後ということもわかりました・・・・。



さて、本記事はここででは終わりません。 さらに続きが・・・・・・。

「レコード・コレクターズ」1998年1月号を引っ張り出してきましたら、こんなタイトルの記事がございました。

 「筒美京平 ついに登場!」彼のCDボックス発売にあたっての企画のようでして、インタビューの体裁で聞き手は あの萩原健太さんです。

いろいろと書かれているのですが バカラックさんのお名前が登場するところだけ 抜粋して転載させていただきます。

 -(萩原) たとえばバート・バカラックにしても自分名義のレコードを出して 表舞台に立つことはありますよね。筒美さんもご自分の名義で何枚かレコードを出してらっしゃるじゃないですか。あれを作ったときの気持ちはどうだったんでしょう。ミュージシャンに近い気持ちですか?

 -(筒美)「いや、自分で面白がってやったレコードというと、キングから出した『バカラック・ミート・ザ・ビートルズ』ぐらいで。 他はアルバイトのような感じ。歌なし歌謡曲みたいなシリーズをやらせてもらって。そのなかには まあ、アレンジャー遊びみたいなのをやったLPもあったし。歌なし歌謡曲っていう路線があったんですね。昔は。
それをまかされて作ったって感じで。イージーリスニングの日本版っていう」

 -(萩原)その分野で表に出ようとも思われなかったわけですね。

 -(筒美)「場がなかったような気もするんですよ。まあ、服部(克久)先生はやられてたけど。ただ、そうするとオーケストレーション書いて自分が指揮みたいなことをしていかないと形にならないし。やっぱり服部先生は ジュリアードかどこか出てらっしゃるでしょ。鈴木邦彦さんはけっこう本格的にジャズをやってらしたし。大野雄二さんもそうだし。そういう積み重ねに関しても、ボクは素人だったから」

 インタビューはまだしばらく紙面では続くのですが 筒美さんはあくまで作曲家にこだわり、さらにヒット曲を作ることにこだわっておられるってことを強調なさっておられました。

 ではインタビューにもございました『バカラック・ミート・ザ・ビートルズ』の中の一曲がYou Tubeにございましたのでご紹介しておきます。DAY TRIPPER

 

 この動画の説明にこんな記述が・・・・。
TSUTSUMI Kyohei is Japanese composer who write a lot of hit song.This track is from his album "Bacharach Meet the Beatles" in 1971.He arranged Beatles' music in Bachrach's style."Day Tripper" is one of them. Its very "Bond Street" flavor. Funny and fine.

 奇しくも "Bond Street"で始まり、 "Bond Street"の香りのする「DAY「TRIPPER 」なのでありました。

 

 

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コメント

まったりさん、おはようございます!

A&Mにバカラックさんが移籍するきっかけはそーゆーことだったんですね! カジノ・ロワイヤルのテーマ曲をハーブ・アルパートさんにお願いしたのがバカラックさんということも初耳でした。勉強になりました!!

筒美京平さん(正確には、筒美京平編曲でフェザートーンズが演奏を担当した)の『バカラックがビートルズに逢った時』、久々に聴いてみました。そうか~、筒美さん、これだけは面白がってやったんだ~(^^) いつか、自分のブログでもこのアルバム取り上げてみようと思います~。

投稿: あるでお | 2013年10月 6日 (日) 06時21分

>あるでおさんへ

 フェザーストーンズさんについては全く存じ上げませんでした。今改めて このインタビュー記事を読み直してみたのですが 記述はございませんでした。あるでおさんがこの『バカラック・ミート・ザ・ビートルズ』のアルバムをどの様に取り上げられるか楽しみにしております。heart04

投稿: まったり | 2013年10月 9日 (水) 00時18分

まったりさん、こんにちは!

> あるでおさんがこの『バカラック・ミート・ザ・ビートルズ』のアルバムをどの様に取り上げられるか楽しみにしております。

まったりさんの厳しいプレッシャーに負けそうになりながら、なんとか拙ブログで筒美京平さんのことを記事にまとめつつあります。次回と次々回の記事に取り上げ、次々回のときにまったりさんのこちらの記事にリンクさせていただきます。なにとぞよろしくお願い致します!m(__)m

投稿: あるでお | 2013年10月19日 (土) 15時10分

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