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To Wait for Love

 かつてバカラックさんが武道館でコンサートを開かれたときは私はまだバカラックさんを全く(いや、映画音楽少年であったから「雨にぬれても」くらいは知っていたかもですが 作曲者のお名前までは)存じ上げませんでした。

 しかしながら田舎のレコード店にはその名残が少し残っておりまして その時のA&Mからの来日記念盤が「美しき人々 」(「All Kinds of People 」)であることも知りました。すでにその時はアルバムでこの曲を持っていましたのであえてシングル盤の来日記念盤を購入することは限られたお小遣いでは無理でありました。

 そして当時のA&Mレコードを日本国内で販売していたのはキングレコードでありました。あやかり商法ではないでしょうが キングレコードさんからは同じく来日記念盤として出されたのが布施明さんの「今日・今・この時 」でありました。実は私はこのレコードの存在も「美しき人々」とほぼ同時に知ったのですが それにも関心を持つことがございませんでした。・・・・一生の不覚かも知れません。どういう訳か単に「美しき人々」の日本語バージョンだと思いこんでしまっていたのでした。・・・・一生の不覚です。

 この時買っていればこれが今回ご紹介する「 To Wait for Love 」なのでありました。この曲は1964年に Jay and the Americansさん達によって録音されたのが最初のようです。この前にご紹介したTony Orlandさんの「 Accept It 」を録音されたときに裏面で録音されています。

 今回はまずこの布施明さんが日本語で歌っておられる作品をご紹介しておきますね。

 一生の不覚の負け惜しみを申し上げるわけではありませんが 私がバカラックさんを知った当時は以前にも書きましたようにダイナミックな演奏ときれいなメロディに惹かれていたので この時この曲を聴いたとしても お気に入りにはならなかったかも知れません。と、言いますのはその後Paul Ankaさんのヴォーカルで聴くチャンスがあったのですが その時はバカラックさんの曲をもっと知りたいと思っていたにも関わらず 購入しなかったのです。

 私がこの曲を好きになったのはハーブ・アルパートさんの演奏を聴いたときに電撃ショックを受けました。Paul Anka
さんの作品と合わせてご紹介しますので どうか聴き較べてください。


Paul Ankaさんの歌声とHerb Alpertさんの歌声がどうのこうのでHerb Alpertさんのがいいと言うのではなく、どうも編曲がピアノアレンジがバカラックさんなのではないかと思っているからなのであります。

こんな作品も見つけましたのでここでご紹介しておきます。Mike Sammes Singersさん達です。(資料には記載されていません。いつの録音かは不明です。)

さらには・・・jackie de shannonさんの作品です。1966年録音です。

そしてTOM JONES さん。1965年録音です。

このお二人は英国勢ですのでブリティッシュ・インヴェンションとしてくくられるのかしらん。

今回は動画にも恵まれました。最後に再度布施さんの作品を。
動画説明にありますように「LP 布施明がバカラックに会った時 When Akira Fuse Meets Burt Bacharach (KING SKD-91 1971/10/01) より」だそうです。

「Any Day Now 」の続編はまたのお楽しみに・・・・。

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Gale Stormさんの「 Winter Warm 」

 寒い寒い日が続きます。一昨日がすごくあったかかったので寒さが身に凍みます。 でも、夏の暑さに弱い私は「夏が涼しくなるのであれば 冬の寒さには耐えてみせます」と宣言していても それほど夏は涼しくならないので ちょっと損した気分であります。これもそれも「 The Balance of Nature 」なのでしょうか・・・・。

 さて、今回ご紹介するのはGale Storm さんの「Winter Warm 」です。1957年の作品です。もちろん作詞はハル・デヴッドさんです。Gale Stormさんについてはよくわかっていません。資料によればハリウッドの銀幕からテレビの小さなスクリーンで活躍したリーダーレディてな説明が書いてあります。この曲につきましてはバカラックさんのレアCDにも収録されていて聴いたことはありましたがYouTubeででは長く検索をかけていたものの見つけることができず ご紹介することができませんでした。

 何と!!今回はその動画・・・しかもご本人が歌っているシーンが見つかりました。

 どう言った経緯でこんなシーンが撮られたのでしょうか・・・??この時代すでにPV(プロモーションビデオ)が存在したのかしらん?資料には何もこれについては触れられていません。いや、正確には読み取れません。
 ただですね、彼女がテレビで活躍されたと書かれていまして「 My Little Margie 」と「The Gale Storm Show 」と言う番組が作られていたそうです。ですからYou Tubuを観ていますと彼女のことをMargieと呼んでいる動画もありましてその人気と定着度がわかるような気がいたします。おそらくやこのシーンは「The Gale Storm Show 」でのシーンと考えるのが妥当かと思います。

 今回は一本だけの動画ご紹介となりましたが 見ごたえ、聴き応え十分な作品ではなかったかと自負しております。

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The Anita Kerr Singers - 「The balance of nature 」

さて、「ANY DAY NOW 」の続編を予定していながら ちょっとお気に入りの作品を見つけましたので今回はこちらをご紹介したいと思います。
曲は「The Balance of Nature 」です。1972年の作品で最初に歌われたのはディオンヌ・ワーウィックさん。ワーナーへ移籍されて最初のアルバム「 Dionne 」です。この曲をAnita Kerr Singersさん達が1973年に、そしてバカラックさんが1974年に発表されています。今回はAnita Kerr Singersさん達の作品を見つけましたので ご紹介します。

私はバカラックさんの自演の歌とアレンジがすっかり気に入ってしまいました。バカラックさんの「ハズブルック・ハイツ」と並んでバカラックさんのヴォーカル作品ででは大の大のお気に入りです。
元々バカラックさんの作品としましてはアップテンポでリズミカルなのが好きであったと思うのですが バカラックサウンドにはまってしまったのでしょうか・・・。こういう作品がお気に入りになっている自分自身を発見して 我ながら驚いたことを思い出します。

スローテンポであるにも関わらずなぜか引き込まれてしまっていて 聴き終わると また何故か聴き直したくなる・・・どこがいいんやろって確かめたくなるのですが 聴いている内にまた我を忘れてしまって聴き込んでしまっている自分がいる・・・う~~ん。もう一回ってな感じで何度も何度も聴いてしまうのです。

アニタ母さんのこの作品はテンポもバカラックさんのとほぼ同じだと思います。曲調はすこぶる「地味」です。恐らく転調も変拍子も無いと思います。でもほのぼの感は「ハズブルック・ハイツ」に勝るとも劣らないくらい満ちあふれた作品です。

ちなみに私の手元資料の方ではディオンヌさんがご自身のお名前WARWICKの最後にEを付け加えられましてWARWICKEとされておられることに注目なさっています。「ハズブルック・ハイツ 」もバカラックさんとの競作になりましたが 両方ともバカラックさんの作品に軍配を挙げます。

私がブログを書いた動機の中にはこの曲をもっと知ってもらいたいと思っていたからなのです。 残念ながらYouTubeにはその頃はまだ「The Balance of Nature 」で検索すると自然界の講義の動画ばかりが並び 見つけることができずにいました。今回ご紹介できたことで、一つやり残した宿題をやり遂げた感じでおります。

そしてこんな地味の固まりの様な曲を見つけてカヴァーされるアニタ母さんを尊敬いたします。常日頃アニタさんを好きだとご自身のブログで書いておられるShoppgirl姉さんにも喜んでいただけると確信しております。お姉さんがもし、「初めて聴いたわ」なんておっしゃっていただけたら めっちゃ嬉しいっす。

バカラックさんはこの作品の後 「Lost Horizon 」の作成に向われるのです。以前にも書きましたがこの作品づくりをきっかけとしてゴールデン・トリオと評価されていた3人の仲にひび割れが生じていかれます。

バカラックさんはこの「Lost Horizon 」をベースに「 Living together 」を発表されます。バカラックさんの「Lost Horizon 」のサントラ盤と「 Living together 」とワン・ツーパンチに私は期待で胸がふくらみましたが 私としましてはサントラ盤と重なっていた曲はほとんどサントラ盤の出来が良すぎてちょいとがっかり感がありました。その中でこの「The Balance of Nature 」だけは別格でした。むしろこの曲を聴くためにこの「 Living together 」があるのではないかと思ったくらいです。それほどに大好きな曲なのでありました。ひょっとするとバカラックさんはこのAnita Kerr Singersさん達の作品を聴かれて さらに触発されてご自身で演奏なさったのではないかと思ったりしてます。

曲中「not one by one but two by two 」というフレーズの言葉の響きとメロディが素敵で素敵で英語が全く理解できていない私をも打ちのめすハルさんのすごさにも気づかされた作品なのであります。

さてと私は本家のバカラックさんのこの曲を聴いてきまぁ~~す。もし、この曲をここで初めて知ったという方がいらしましたらぜひともバカラックさんのヴォーカルも聴いていただきたい!!です。できれば「 Hasbrook Heights 」と合わせてお聴きになっていただきたいです。

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訃報 Patti Pageさん

 年が明けたと思ったら早速の訃報が・・・。Patti Pageさんです。恐らくや彼女を代表する曲は「テネシー・ワルツ」になると思います。日本でもヒットしましたから。我がバカラックさんブログではやはりこちらをご紹介しておきたいと思いました。私の手元にある資料でではバカラックさんにとって公式(作曲家として公認されている)作品としましては2作品目の扱いとされています。
 「 Keep Me in Mind 」です。1955年のリリースと資料では紹介されています。作詞はハル・デヴィッドさんではなく、Jack Wolfさんです。ここでご紹介しておかないとだめなエピソードとしましては これはシングルレコードとして発表されているのですが そのラベルにはバカラックさんのお名前がクレジットされておらず、Zing-Wexlerの作詞作曲としているっていうことでしょうか・・・。理由や原因はわかりません。動画冒頭にレコード盤がアップされています。曲名の下部にこのZing-Wexlerとクレジットされているのがかすかに読みとれます。

この後この曲を含むアルバムが「The Voice of Patti Page 」というアルバムが発売されているのですがこちらではちゃんとバカラックーウォルフとクレジットされているようです。

さて、この曲はバカラックさんにとっては初期も初期の作品なのですが二人の歌手によってカヴァーされています。イギリス人歌手のAlma Coganさんと 1965年にはBuddy Grecoさんです。Buddy Grecoさんのは発見できませんでしたがAlma Coganさんのは見つかりましたのでここにご紹介しておきたいと思います。

このAlma Coganさんは「 Bell Bottom Blues 」という曲で英国チャートで5位にランクされているのですが この曲の作詞がハル・デヴィッドさんだったのです。バカラックさんには直接関係はございませんがハル・デヴィッドさんの功績としてここでご紹介しておきますね。

さて、私の所有している資料と言うのは以前にもご紹介しましたがSerene Dominicさんが著作された「BURT BACHARACH SONG BY SONG 」なのですがこの資料では1951年「 A Soldier's Prayer 」の作品から1955年今回ご紹介した「Keep Me in Mind 」まで飛んでいます。ところが 他の資料を見てますと1954年に「Mama Don’t Cry at My Wedding (Helen Hudgins) – recorded by Barry Frank with Burt F. Bacharach & Orchestra, Bell single 1063 」という記述も見つけています。フル・ヴァージョンではありませんがBarry Frankさんのベル・レコード時代の1954年~1957年の作品紹介動画で一部分だけがアップされています。ちょうど1:00当たりから始まります。
Alma Coganさんの資料作成の手段としてはたぶん米国著作権協会(資料ではcopyright records of the Library of Congressから見つけたと書かれています)への作者からの届け出記録でバカラックさんのお名前を探し出してそれをリスト(データベース)にされ そこからそのレコードを探すと言う方法でこの本を出版されたのかと推察しているのですが 可能性としてはこの曲を見落とされたとしか思えません。時々曲目によっては同名異曲がバカラックさんの作品として表記されておられるのも発見したりしてます。

バカラックさんの宝箱発掘には少々骨が折れます。sad

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Tony Orlandさん

新年明けましておめでとうございます。
今年もこのバカラックさんブログをよろしくお願いいたします。

さて、新年の第一弾として何をご紹介しようかと考えておりましたが なかなか「新年」にふさわしいと言う曲が見あたりません。

頭の片隅で何を書こうかと思いつつTVを見てましたら「幸福の黄色いハンカチ」と言う映画をやっていました。山田洋次監督作品です。

この映画は「幸せの黄色いリボン」の曲をモチーフにした映画でした。ウィキペディアによりますと『幸せの黄色いリボン(しあわせのきいろいりぼん。原題はTie A Yellow Ribbon Round The Ole Oak Tree)は、アメリカのポップスグループ・ドーン(Dawn featuring Tony Orlando)が1973年にリリースしたシングル。作詞はアーウィン・レヴィン(Irwin Levine)。作曲はL・ラッセル・ブラウン(L. Russell Brown)。』となっております。

この曲を歌っているTony Orlandoさんはドーンと言うグループ名で登場していますが その前まではソロで活動なさっておられたそうです。その後第一線を引かれ裏方さんに回られておられたそうでドーンと言うグループ名も最初は架空名義であったそうです。「ノックは3回」等は私自身も好きな一曲でありました。

このTony Orlandoさんが1964年にバカラックさんとハル・デヴィッドさんの作品を歌っておられます。曲名は「Accept it 」と言う曲です。

私の手元資料にはこの曲紹介の後にこんな一文があるのを発見いたしました。
This song may or may not be the same "Accept It "recorded for Columbia in 1965 by the Bats, a Belfast garage band.
私のおぼつかない和訳では(笑わんとってくださいね) 「この曲はひょっとしたら同名曲が1965年コロンビア(レコード)で ザ・バッツと言うベルファストのガレイジバンドが録音してる・・・と読みました。
一応You Tubeで探してみました。

探してみるもんですね。当たりました!!

ちなみにこの曲の前にはバカラック・ハルチームは「 Me Japanese Boy I Love You 」(ビルボード誌74位)を 後には「 (There's)Always Something There to Remind Me 」(同誌49位)を作っておられます。
残念ながらこの曲は間に挟まりながらランキングされた記録はございません。

てな訳で今年もバカラックさんの曲をできうる限りご紹介していきたいと思っております。どうぞ今後とも励ましのコメントをいただければありがたいです。

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